スギ花粉セシウム


25万3000ベクレル/kgという、人類の歴史上最強に汚染されたスギ花粉が関東襲来

林野庁はスギ雄花に含まれる放射性セシウムの濃度を最大で1キロあたり25万3000ベクレルと発表

林野庁は12月27日、福島県内の87箇所のスギ雄花に含まれる、放射性セシウムの濃度の調査結果(中間報告)を発表しました。その結果によると、最高値は福島県双葉郡浪江町小丸で1キロあたり25万3000ベクレルという極めて高い濃度の放射性セシウムが検出されました。

放射性物質はスギ花粉の十万分の一。

花粉に付着した放射性物質が、花粉が離散する時期(2〜4月)になれば、大量に関東を中心に降下するのはかねてより大きな問題でした。これにたいし、花粉用マスクをつければ、浮遊しているセシウムをほとんど吸い込まずにすみ、内部被曝(ひばく)量を減らせるとの実験結果を、東大アイソトープ総合センターが、11月30日に横浜市で開かれた日本放射線安全管理学会学術大会で発表しました。 (朝日新聞)

放射性物質はスギ花粉の十万分の一です。 しかし、疑問?が残ります。放射性物質の「最小分子」の大きさは、スギ花粉の十万分の一です。※表 放射性物質とスギ花粉の大きさ 参照

花粉対策用のマスクでは、放射性物質は全く防げない。

スギ花粉が防げる程度の花粉用マスクでは、放射性物質は全く防ぐ事はできません。

花粉が空気中から地面に落下、離脱したセシウム等が再度暴風で吹き上がる対策は考慮はされていません。また、大気中で花粉からセシウム等が離脱も当然します。純粋に大きさを比較すると、放射性物質を花粉対策用マスクで防ぐというのは、ザルに水を通すようなものです。放射性物質を防ぐマスクは RL3対応のマスクと国は定義しています。※表 防塵マスクの国家規定区分 参照

RL3対応のマスクでは、ナウシカのマスクになってしまいます。ではDS2対応の使い捨てマスクでは効果はあるのでしょうか?これも疑問です。

いずれにしても、花粉用マスクでは防げないことは明確ですのでので、これからの季節、どのマスクを使うかによって、内部被曝の量に大きく影響してくると思われます。また、目からの内部被曝も考えなくてはいけません。こちらは、花粉対策用のゴーグルタイプのもので対策できます。

放射性物質とスギ花粉の大きさ
放射性物質とスギ花粉の大きさ
※放射性物質は「最小分子」
物質 大きさ(単位ミクロン)
スギ花粉 30〜40
セシウム 0.0006
ウラン 0.0005
ストロンチウム 0.0006
粒子補集効率による12の分類
S
試験粒子に固体の塩化
ナトリウムを用い測定
L
試験粒子に固体のフタル酸
ジオクチルを用い測定
粒子捕集効率
D
使い捨て式
防じんマスク
DS1 DL1 区分1 80%以上
DS2 DL2 区分2 95%以上
DS3 DL3 区分3 99.9%以上
R
取替え式
防じんマスク
RS1 RL1 区分1 80%以上
RS2 RL2 区分2 95%以上
RS3 RL3 区分3 99.9%以上
防塵マスクの国家規定区分
防塵マスクの国家規定区分
作業内容 粉じんの種類 備考
オイルミストが存在する オイルミストが存在しない
〇放射能性物質がこぼれた時等による汚染のおそれがある区域内の作業、または緊急作業
〇ダイオキシン類のばく露のおそれのある作業
〇その他上記作業に準ずる作業
RL3 RS3、RL3
〇金属ヒュームを発散する場所における作業(溶接ヒュームを含む)
〇管理濃度が0.1mg/m3以下の物質の粉じん等を発散する場所における作業
〇その他上記作業に準ずる作業
DL2
DL3
RL2
RL3
DS2、DL2
DS3、DL3
RS2、RL2
RS3、RL3
〇上記以外の一般粉じん作業
DL1
DL2
DL3
RL1
RL2
RL3
DS1、DL1
DS2、DL2
DS3、DL3
RS1、RL1
RS2、RL2
RS3、RL3
対象粉じんの種類・作業例 国家検定の区分※1
取替え式 使い捨て式
ナノマテリアル関連作業※2
放射性粉じん
ダイオキシン類(レベル1)
石綿作業(呼吸用保護具の区分2、3)※3
RL3  
重金属含有粉じん※4
石綿作業(呼吸用保護具の区分4)※3
RL3 
RL2 
 
タールミスト※5
オイルミスト※5
水ミスト(湿式研磨作業等)※5
農薬散布作業(水和剤・粉剤)
RL2 
RL1 
 
金属ヒューム(溶接・溶断・溶解作業等)
鋳造作業
RL2 
DS2 
(オイルミストが混在しない場合)
農薬散布作業(粉剤)
土砂・岩石(掘削・粉砕作業等)
研磨・研削(サンダー・グラインダー作業等)
RL2 
RL1 
DS1 
(オイルミストが混在しない場合)
※出典、参考、重松製作所

※1 厚生労働省通達「防じんマスクの選択・使用について」(基発0207006号、平成17年2月7日付)に基づき、当社製品ラインナップによる、シゲマツが推奨する作業別の使用区分を記載しています。

※2 ナノマテリアル用の取替え式防じんマスクをお勧めします。DR188T4DR168T4DR88SFT4

※3 石綿作業(呼吸用保護具の区分)については、こちらをご参照ください。

※4 鉛則第58条及び特化則第43条
管理濃度が0.1mg/m³以下の物質の粉じんを発散する場所における作業。この場合、ろ過材の使用は1回限りです。1回使用するごとに廃棄してください。

※5 タールミスト、オイルミスト、水ミストには、撥水撥油マークがついた撥水・撥油性メカニカルフィルタをお勧めします。

N95マスクの放射性物質への有効性について

N95マスクの放射性物質への有効性について

N95マスクは日本の厚生労働省国家検定規格では、DS2区分マスクがに相当します。DS2マスクは放射性物質は全く防ぐ事はできません。つまり、N95マスクでも、放射性物質は防げません。放射性物質を防ぐ事ができるのはN100、R100、P100マスクです。

N95マスクとは

N95マスク(Particulate Respirator Type N95)とは、米国労働安全衛生研究所(NIOSH)のN95規格をクリアし、認可された微粒子用マスクのことです。

N95規格とは、米国 NIOSH(National Institute of Occupational Safety and Health)が定めた9種類(後述)の基準の中で最も低いもので、「N」は耐油性が無いことを表し(Not resistant to oil)、「95」は試験粒子を 95% 以上捕集できることを表しています。

主に粒子状物質の吸入防止に用います。元々は製造現場などのマスクとして使用されていたましたが、結核、SARSなどの感染防止に効果を上げたことから、N95マスクは医療関係でも用いられるようになりました。

米国労働安全衛生研究所(NIOSH)による規格には、以下の計9種があます。3種の耐油性イニシャルと、3種の性能数字との組み合わせで性能を示しています。

N:Not resistant to oil(耐油性なし)
R:Resistant to oil(耐油性あり)
P:Oil Proof(防油性あり)
N95/R95/P95:0.1〜0.3μmの微粒子を95%以上除去できる性能
N99/R99/P99:0.1〜0.3μmの微粒子を99%以上除去できる性能
N100/R100/P100:0.1〜0.3μmの微粒子を99.97%以上除去できる性能
NIOSHによる9規格
95 99 100
N N95 N99 N100
R R95 R99 R100
P P95 P99 P100

N95マスクの放射性物質への有効性について

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